その場で足踏みして
誰かが来るのを待っている
ひとりきりの家の中は
華やかに飾り立てて

夢をみていた
とてもとても楽しい夢
お腹がすいたという子もいなくて
いたいいたいと泣く子もいなくて
もういやだよと喚く子もいなくて
もう死にたいという子もいなくて
みんな笑っておしゃべりしてる

目を開ければ眩しい光が射してきて
朝になったのだと分かった
結局昨日も誰もこなくて
ただただ耳を貫ける様な
叫びしか聞こえなかった


since 05.07.14